トランクルームの利用が増えている5つの理由

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最近、町中でトランクルームの看板を目にすることが増えてきたのではないでしょうか。
トランクルームが最近、注目を集めています。アメリカでは2兆円市場と呼ばれるほど普及していますが、日本でも徐々に利用者が増加しているようです。
では、なぜトランクルームの利用者が増加してるのでしょうか?

1.収納スペースの不足を補う

整理術、収納術、断捨離…所有物を減らしてシンプルな生活を志向するのが流行っています。
2012年に発刊された近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」などはベストセラーになり、世界各国のメディアで紹介されております。
有名なコンサルタントのセミナーやセッションはなかなか予約が取れません。
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やはり、多くの人が片付けには関心を持っているようです。
しかし、それでも、荷物を0にするのは難しいでしょう。

誰もが、「今すぐには使わないけど、将来的に必要になるもの」の扱いには苦慮しています。
収納スペースをどうするかは、共通の悩みです。
自宅で収納スペースが確保できない場合は、トランクルームの利用を積極的に考えるべきでしょう。

2.災害対策の意識の高まり

先ほど紹介したように、片付けが一種のブームになっているのも理由ですが、もう一つ大きな理由があります。
2011年に発生した東日本大震災です。防災意識が高まるにつれ、家と物の関係を見直す人が増えました。

そこで、リスク分散の手段として、トランクルームが注目され、需要が拡大したという背景があります。
「災害が起こったとき、自分だったら大切なものを持っていけるか」という危機意識に始まり、収納棚など倒壊危険物を除去したり、避難経路や居住スペースを確保したり、被災時の火災延焼リスクを抑えたりなど、より具体的な災害対策をとる手段の一つとして用いられるようになったのは、大きな変化でしょう。

3.使い方は人それぞれ

このように、「片付けブーム」「防災意識の高まり」の2つの観点から、トランクルームが注目され、利用者が増え続けています。

トランクルームに預けているものランキング

HOMESが調査した、20~50代の男女480人に「トランクルームに預けているもの」によると下記のようなものを預けている方が多いようです。

1位 家具 (40.8%)
2位 書籍や雑誌などの書籍類 (36.3%)
3位 アウトドア・レジャー用品(スキー、スキューバダイビング、キャンプ道具など) (34.8%)
4位 家電 (30.0%)
5位 コート/和服/礼服以外の衣服 (22.7%)
6位 コートなどアウターとして着る衣服 (20.6%)
6位 季節の行事用品(ひな人形、こいのぼり、五月人形など) (20.6%)
8位 アルバム・写真 (16.3%)
9位 仕事に関するもの(書類、在庫など) (15.4%)
10位 CD、MDなど音楽メディア (15.2%)

弊社での調査でも、やはり下記の様な利用シーンが多いです。

  • 衣類、育児用品、アルバム、お子さんの描いた絵など、家族のものを収納する。
  • 引っ越しやリフォームの際に、すぐに使わないものを一時保管する。
  • 趣味で集めたコレクションなど、大切なものを保管する。
  • オフィスの引っ越しの際に、家具や商品の在庫などを保管する。

ビル型のトランクルームは空調管理、セキュリティ、メンテナンスが行き届いている施設も多く、大切なものをいい状態で保管できるのが大きなメリットです。

4.トランクルームの市場規模も拡大

日本において、トランクルームの市場規模は拡大し続けています。
大手トランクルーム運営会社・キュラーズの調査結果によれば、2008年には約284億円だったのが、2013年には約463億円へと、1.6倍の規模へと飛躍しました。
東京オリンピックが開催される2020年には700億円、2027年には1,000億円市場へと成長すると言われています。

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(トランクルーム市場(屋内・屋外含む)に関する市場規模と成長予測に関する調査)

グラフをご覧いただくと、右肩上がりで成長しているのがよりわかりやすいでしょう。
日本市場が毎年10%の成長を続けています。

5.新しいサービスの登場

ニーズの拡大により、トランクルームのサービスの在り方も変化しています。
ネット宅配型トランクルームもその一つです。トランクルームに出し入れしたい荷物をアプリで指定すれば、専門スタッフが梱包・配送を行ってくれるサービスです。

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寺田倉庫が運営するminikura
オンライン型クリーニングのホワイトプラスが運営するHIROIE などがございます。

ネット宅配型は、自分で預けた荷物を実際に確認できない変わりに専用アプリから確認できたり、
預けた衣類についてハンガーに掛けて保管するやクリーニングをしてから保管してくれるなどの追加サービスを提供しています。

まとめ

近年では歴史あるトランクルーム事業者も様々のタイプのトランクルームやサービスを提供開始したり、新規参入ふえてきたりとサービス形態も多様化しています。
このように利用者側のニーズも多様化するなか、ライフスタイルにあった生活を実現するために、トランクルームの利用者は今後も増加していきます。

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