「近年のトランクルームのオンライン契約増加の傾向」について

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近年、メディアなどでよく目にする機会が多く増えてきた「オンラインサービス」。

「チャットツール」「WEBミーティングツール」「ネットショッピング」「ネットバンキング」「動画配信サービス」など、日常生活あるいはビジネスの様々な場面でインターネットを活用する機会が見受けられます。

トランクルーム業界でもその影響を受けつつあります。

こちらの記事では、当社で提供しているWEB予約決済在庫管理システム「クラリス」の集計結果を基に「近年のトランクルームのオンライン契約増加の傾向」について検証していきます。

WEB予約決済在庫管理システム「クラリス」とはどんなサービスなのか

セルフストレージ事業者のHPに弊社にてご用意する申込URLを組み込むだけで、セルフストレージの在庫管理・オンライン決済が可能になるシステムです。 現在導入会社様は累計70社以上、全国5万室以上トランクルームで導入頂いております。

近年のトランクルームのオンライン契約増加の傾向」について

議題についてグラフを用いて検証していく中で、集計の前提として下記の通り条件を設けます。

前提条件

  • 集計期間は2019年1月~ 2020年6月
  • 「クラリス」導入事業者のweb申込 ・書類申込の新規契約件数を元に集計
  • 申込キャンセルデータは対象外
  • 同期間の新規契約件数分母は導入事業者全社様併せて約 1.8 万件

【月次:新規契約件数の推移】(㈱パルマ調べ)

グラフの見方として赤色棒グラフは書類申込での実際の契約件数、青色棒グラフはWEB申込の実際の契約件数を表しています。折れ線グラフはそれぞれの契約件数が全体に占める割合をパーセンテージで表しています。それではグラフを基に検証していきましょう。

まず、2020年3月以降の数値に注目していきます。

2020年3月(繁忙期)以降の4月~6月も、前年の2019年3月と比較してみると、新規契約件数自体は前年と同水準で推移しています。しかし、同時期よりもWEB申込件数の全体に占める割合の比率が上がってきていることがわかります。

また、前年に対してWEB申込件数の比率としては、10%ほど2020年の3月から上がってきていることが数値として見られます。

では、「WEB申込の比率が上がった」=「窓口及び郵送による書類契約件数自体が減った」のかというと、絶対数として見ると「窓口及び郵送による書類契約」の件数そのものはそこまで減少していません。

この点から、従来の書類契約のユーザー層がオンライン契約をする層に転換して増加しているのではなく、オンライン契約と郵送契約の2つの選択肢であればオンライン契約を選択するユーザー層が、トランクルーム業界に新たに流入してきているユーザー層であるということが推察されます。

また、新型コロナウィルス感染症の影響により日常やビジネスの場面において、非対面による手続きを行った経験のあるユーザーが社会全体にも増えたことが、前年との差をより加速させた要因であると考えられます。

トランクルーム業界のユーザーの中には、高齢者や法人など、まだまだネットワーク環境や社内規則によりWEB申込の利用ができない書類契約の需要が一定数は存在します。そのため、全てをオンライン化させることが必ずしも得策とは言えません。ただ、近年のユーザー層の動向に目を向けながらWEB契約への移行を検討・実施し始める転換期をトランクルーム業界も迎えているのではないでしょうか。 それでは、次に新規の申込経路について年代別で集計したデータを基に検証していきます。

【年代別:新規契約申込経路(%)】(㈱パルマ調べ)

グラフの見方として、赤色は書類契約を行ったユーザーの割合、青色はWEBを使って申し込んだユーザーの割合を年代別にパーセンテージで表しています。

まず、個人におけるストレージ層の主な顧客層にあたるといわれている30代~50代のデータを見ていきます。

30代~50代のユーザーの7割以上は、WEBと書類の2択の申込方法においては、2択であればWEBからの申込を選択していることが数値から見て取れます。

また、高齢者として分類される60代のデータを見ると、6割以上のユーザーがWEBからの申込を選択、法人に関しても、実は半数以上の割合で、申込方法としてWEBを選択しています。

以上から推測するに、今後一層のトランクルームのオンライン契約が増えていくのではないかと考えられます。「現在の20代のユーザーが30代になったとき」「30代ユーザーが40代になったとき」というように、年代が上に行くことを考えると、より高齢者に関してもWEB契約に抵抗がない層が増えていくとデータからは推測ができます。

総評

以上2つのグラフを用いて、「近年のトランクルームのオンライン契約増加の傾向」について「WEB申込」にフォーカスして検証していきましたが、皆さんはどうお考えでしょうか。

急速に社会のデジタル化が進んでいく中、多くの企業様が、新型コロナウィルス感染リスクを低減しながらも、サービスを提供し続けるために、自社の業務を細分化してみて「何がオンライン化できるのか」を考えていくターンに入ってきています。

その中でも、まずは、今回の検証に使用しましたWEB予約決済在庫管理システム「クラリス」にご興味がありましたら弊社までお気軽にお問い合わせください。

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