本・書類を預けるのに最適なトランクルームの選び方と保管方法

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熱心な読書家の方にとって、書庫を持つのは憧れです。ただマンション住まいだと書庫付きの物件はまずないですし、マイホームを建てようにも、家族の反対から諦めてしまった方もいると思います。

しかしトランクルームを借りることで、今まで収納に困っていた本の山を片付けることができます。

中には、オフィスの引越しに伴い書類を保管する場所に困り、一時的にトランクルームをご利用なさるケースもあります。

今回はそんな方向けに本・書類を預けるのに最適なトランクルームの選び方と保管方法をご紹介します。

本・書類の大敵は湿気と日光と虫

紙は思っている以上に傷みやすいので、油断するとすぐに、色あせ、よれ、虫食い、カビが発生してしまいます。
大切な本を長く守るためには、屋内型トランクルームを借りるのがオススメです。

屋内型トランクルームを借りる

屋内型トランクルームは直射日光が入らないように設計されているので、色あせを防げます。また、空調設備完備の屋内型トランクルームを借りれば本がヨレヨレになったり、カビが生える心配もありません。

ほとんどのの屋内型トランクルームは空調設備が備わっているところが多いですが、中にはないところもあるので、契約前に確認しましょう。
さらには、本・書類は量が多くなると想像以上の重さになるので、できるだけ1階を借りたほうが搬入作業が楽です。エレベーター付きの屋内型トランクルームなら上位階でも問題ありません。

一方屋外コンテナ型は値段も安いので魅力的ですが、昼と夜の寒暖差で結露が発生しやすく、そのためカビが発生してしまいます。また空調設備がないため、本・書類の保管には避けたほうがいいでしょう。

本を保管する際の湿気対策

屋内型トランクルームの中には、空調設備完備を謳っていても各収納スペースごとに天井まで仕切りがあり、空調が循環していないということもあります。

その場合は自分で湿気対策をしましょう。荷物を運ぶ前に、床にスノコを敷いて置くと、空気の流れができ、湿度を抑えることができます。また、乾燥材を本と一緒に置いておくのも有効です。

本を保管する際の日光対策

基本的に屋内型トランクルームなら日光対策は心配いりません。しかし僅かながら、蛍光灯の光でも劣化・色あせが発生することがあります。気にするようであれば、遮光の布を本棚にかぶせておくと光による劣化・色あせは防げます。

本を保管する際の虫対策

意外と忘れがちなのが、虫対策です。虫の中には本や書類を好んで食べる虫がいます。代表的なのは紙魚(シミ)という虫です。紙魚(シミ)対策はトランクルームに搬入する前に、自宅でバルサンなどの燻煙式殺虫剤を焚いてから保管しましょう。一匹でも本に潜んでいると、どんどん繁殖してしまいます。

またトランクルーム内に防虫剤を設置するのも効果的です。ただしあまりにいくつもの種類の防虫剤を設置すると、化学反応が起こり本・書類にシミが付くケースがありますので注意が必要です。
大切な本が虫食われるのもそうですが、紙魚(シミ)の見た目はかなり気持ち悪いので対策は怠らないようにしましょう。

短期利用の場合なら段ボールで保管

段ボール
引っ越しなどの一時的な利用には段ボールが便利です。

収納できる量(本・書類)

トランクルームでダンボール箱(横50cm×高40cm×奥行30cm)を収納する場合の参考例を示します。

部屋の広さ 文庫本 マンガ ハードカバー
0.5畳(24箱) 2,400冊 1,680冊 960冊
1畳(48箱) 4,800冊 3,360冊 1,920冊
2畳(96箱) 9,600冊 6,720冊 3,840冊
3畳(144箱) 14,400冊 10,800冊 5,760冊

あくまで段ボールで積み重ねた場合ですが、これだけの量を収納することができます。
本の保管のみのご利用ですと、1畳のトランクルームを契約する方が多いそうです。

段ボール保管のデメリット

段ボール保管は非常に管理もしやすく便利ですが、実は本の保管には不向きです。

ダンボールに本を入れ長期保存しておくと、ダンボールが吸った湿気が中にこもり、本の劣化を早めてしまいます。
短期利用ならそれほど問題はありませんが、心配な方は100均に売っているプラスチックケースに保管するのがおすすめです。

長期利用なら本棚、プラスチックケースで保管

書庫として長期利用する場合は本棚やプラスチックケースで保管するのがオススメです。

本棚で保管する場合

本棚

本棚を利用する場合は、組み立て式のメタルラックが便利です。搬入作業でもスムーズに本棚を設置することができます。
基本的に本は本棚に立てて保管するのが一般的です。どうしても入り切らない場合、横にして積み上げて保管してしまいますが、それダメな保管の仕方です。

いけない積み方

このような形で保管すると、本の重みで下の本が変形したりページがくっついてしまいます。こうなってしまうと、なかなかシワが取れません。大切な本が変形してしまうと悲しいですよね。そうならないためには、自分の所持している本の数を確認し、前項の表を目安にレンタルスペースの広さを決めるのが重要です。

また、本棚にしまう際はぎっしり詰めすぎないことが重要です。詰めすぎると、取り出すときに爪で表紙を傷つけてしまう恐れがあるので、本一冊分ぐらいの余裕を設けて、保管しましょう。ただスカスカだとどうしても斜めになってしまう場合は、ブックエンド(本立て)を使うと本が綺麗に立つのでオススメです。

プラスチックケースで保管する場合

本棚をわざわざ用意するのが面倒な方にはプラスチックケースがオススメです。100均に文庫本サイズ、マンガサイズと様々な種類のプラスチックケースが販売されていますし、種類ごとの管理もしやすく、なにより安価で安全に保管できます。

収納の際は一緒に乾燥剤と防虫剤を入れておくとかなり劣化を防げます。また、本棚の時と同様にぎっちり詰めすぎずスペースに余裕を持たせて保管しましょう。

まとめ

今回は本・書類に絞ってトランクルームの選び方と保管方法を説明しました。要点をまとめると

1.空調設備完備の屋内型トランクルームを借りる
2.契約前に段ボールにしまい、借りる部屋の広さを確認
3.長期保管の場合は段ボールでの保管はNG

書庫を持てない方でもトランクルームを契約すれば、収納スペースを考えずに本をコレクションできますね。この記事を読んで、本・書類の保管で困っている方が参考になれれば幸いです。

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