大切な荷物を守るためにトランクルームで起こるトラブルはできるだけ防ぎたいものです。
首都圏を中心にトランクルームの数は増え続け、それにともないトラブルも増加していますが、よくあるトラブル事例とその対処法を知っていれば未然に防ぐことが可能です。
今回はトランクルームでよくある4つトラブルとその対処法をご紹介します。
目次
荷物に関するトラブルと対処法
トランクルームでの荷物に関するトラブルとして、
- ・衣服や布団にカビが生えた
- ・パソコンなどの精密機器が熱により故障した
- ・家電製品に錆びた
などの事例はコンテナ型を契約している方に多い傾向にあります。
なぜなら、コンテナ型は、屋内型トランクルームと比べると、昼は炎天下に野ざらしのためコンテナ内の温度が急激に上がる、昼と夜の寒暖差で結露が発生しやすい、空調設備がないなどの理由によって劣化しやすいからです。
このトラブルは屋内型トランクルームを借りることによって対処できます。
特に頻繁に起こるトラブル、カビによる劣化については別記事で詳しく言及してますので、そちらの方もぜひ一読してください。
[link]: トランクルームにおけるカビ対策完全版
セキュリティ上のトラブルと対処法
コンテナ型の場合、敷地を柵で囲っていない店舗や、人気のない夜間などに泥棒が侵入し鍵を壊して盗むことも考えられます。
コンテナ型でも各社セキュリティ面を強化するよう努力しており、防犯カメラや警備会社の警備システムを導入してる店舗もありますが、屋内型の方がよりセキュリティ面がしっかりしているといえるでしょう。
屋内型の場合、監視カメラや警備会社の警備システムだけでなく駐在スタッフによる入館チェックや、セキュリティカードがないと館内に入れないようにしたりと、様々な工夫がなされています。
特に最近は若い女性の方の契約が増えてきています。女性一人でも安心してトランクルームを利用することが出来るように、最新設備を備えたトランクルームでは、人と鉢合わせないように防犯モニターを設置したり、女性専用のトランクルームもあります。
このように各社切磋琢磨してセキュリティ面には力を入れていますが、中には悪質なトランクルーム会社もあり、防犯完備で24時間防犯スタッフ駐在と謳っているのに、実際には監視カメラのみだったりするケースもあります。
それを避けるためにも事前にトランクルームを見学するのも重要です。
3.利用者同士のトラブルと対処法
トランクルームは色々な利用者がいます。
荷物の出し入れのタイミング次第では別の利用者と鉢合わせることもあり、短い滞在時間中でも悪意なく他人に迷惑をかけてしまい、思わぬトラブルに巻き込まれる場合もあります。
異臭トラブル
大半のトランクルームでは生ものを保管することは禁止していますが、契約書をあまり読まずに誤って保管してしまい、異臭トラブルとして周りに迷惑をかけてしまうことがあります。
また、生ものの保管は利用規約違反であるため、最悪の場合は運営社側から解約を申告される可能性もあるので気をつけましょう。
共同通路や駐車場でのトラブル
共同通路で荷物の運搬を行う際に、荷物を広げすぎて通路をふさいでしまうと他の利用者とのトラブルになってしまいます。
また、駐車場があるトランクルームでも敷地面積によっては台数が停められない場合もあります。少ない駐車場を利用者同士で取り合って思わぬトラブルに発展することが考えられます。
他の利用者の気持ちも考え、お互いが譲り合いの気持ちでトランクルームを利用するのが大切ですね。
契約上のトラブルと対処法
忘れられがちですが、意外と起こるトラブルは契約についての問題です。
契約時に約款をいちから最後まで読むのは、なかなか億劫な作業ですが、この作業を疎かにすると思わぬトラブルに巻き込まれるケースがあります。
そこで、トランクルーム契約上のトラブルで多い事例をまとめてみました。
賃料の支払いが遅れ、延滞金が発生してしまった
契約上のトラブルのトラブルで最も多いのが延滞金のトラブルです。
多くの利用者の方は賃料を支払いますが、中には賃料を延滞したまま、連絡がつかなくなり行方をくらます利用者もいます。
トランクルーム会社はこうした利用者を減らすため、契約約款に延滞金(遅延損害金)を設けています。
この延滞金は意外と高額で、大手キュラーズの場合、「当社は、利用者が支払期限を徒過した利用料の未払額に年14.6%の割合を乗じて計算した額を遅延損害金として請求できるものとします」と約款に設けています。
会社によって延滞金(遅延損害金)の額は異なりますが、いずれにせよ高額です。
「支払い期限を忘れていて過ぎてしまった」や「引落し口座にお金が入ってなかった」など故意でない賃料の延滞も、延滞金(遅延損害金)を請求される場合があるので注意が必要です。
3ヶ月以上賃料を滞納したら、保管物を処分されてしまった
平成19年に国土交通省の定める「標準トランクルームサービス約款」の改定が行われ、寄託物の引取りの催告から寄託物の処分が可能になるまでの期間が、「1年」から「3ヶ月」に変更されました。
これにより引取りの催告から3ヶ月以上経過した荷物は、トランクルーム側で処分することができます。
大切な荷物を処分されてしまっては大変です。賃料の支払いは期日にしっかり行うことが重要です。
盗難の被害にあったのに、損害補償してくれなかった
トランクルームでは盗難や地震や火事によって、保管物が紛失した場合や破損した場合でも、会社側が一切責任を負わないと約款に記載しているところもあります。
会社によっては、火災保険や盗難保険をオプションとして提供しているので心配な方は保険に入られることをオススメします。
[対策]面倒くさくても契約書をしっかり読むことが重要
契約上のトラブルのほとんどは契約書をしっかりと読んでいなかったことが原因です。トランクルームの利用を検討している方だけでなく、既にトランクルームを利用している方も一度契約書を読み込むことを強くオススメします。
まとめ
今回はトランクルームでよくある4つトラブルとその対処法について解説しました。
荷物を預けることで生活を便利にするトランクルームは、今後利用者が増えていくにつれて、トラブルも増えていく可能性も大きいです。
あなたの大切な荷物を守る手段として、ぜひこの記事を参考にしてみてください。