通気性を良くするトランクルームの収納方法のススメ

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季節も早いもので、もう2月になりました。
今は一年のうち、もっとも空気が乾燥する時期ですが、今後春~秋頃にかけて湿気が多い季節になっていきます。
そんな中では、トランクルームに預けているお客様の荷物の状態によっては、「カビ」が発生することがあります。

今回は、そんな湿気が多い季節に向けて、自分で事前対策ができる「通気性をよくするトランクルームの収納方法」について、いくつかご紹介していきます。

そもそもカビが発生する条件とは?

実は、カビ菌は空気中のどこにでも漂っているものです。
建物や物にカビ菌が付着した上で、環境条件が揃った場合に発生するものとされています。
カビ菌の種類にもよりますが、トランクルーム内でカビが繁殖しやすい条件は主に以下の通りです。

・気温:20度~30度(25~28度が最も繁殖しやすい)
・湿度:60%以上から活発に活動、80%以上で一気に繁殖

・栄養分:表面の汚れや水分等

参考:カビ対策マニュアル 基礎編 – 文部科学省

通気性を良くするトランクルームの収納方法

  • 【前提】空調設備が整ったトランクルームを選ぶ

トランクルームでカビを予防するためには、温度・湿度を調整する「空調設備」があるかどうかが、重要になってきます。主に空調設備を整えているトランクルームの多くは、ビルイン型・一棟物型といった「屋内型トランクルーム」が挙げられます。空調設備があるトランクルームは温度や湿度が調整されるため、「カビが発生しにくいタイプ」と言えます。

ただ、空調設備があるトランクルームでも、「カビが発生しにくいタイプ」というだけで「カビが絶対に発生しない」とは言い切れない点は予め押さえておきましょう。例えば、どれだけ空調設備が整っていたとしても、預けた段階で収納物が湿っていたり、そもそもカビが発生している荷物を預けてしまうとトランクルーム内でカビが発生し、拡大するリスクが出てきます。

そういった事態を防ぐためにも、設備だけでなく、荷物の収納方法にも工夫が必要になります。

  • 衣類の収納方法に気を付ける

衣類を収納する場合、クリーニング済の物を収納される方も多くいらっしゃると思います。その際、返却時に衣服にかかっているビニール袋を付けたまま収納すると、通気性が悪いため湿気がこもりやすく、カビ発生の原因になる可能性があります。ビニール袋はあくまでも運搬時のホコリなどを避けるための袋となります。もし、別途カバーをかける場合は、不織布の衣類カバーなど、通気性の良いものを利用することをお勧めします。

  • 荷物の置き方に気を付ける

カビの発生する原因となるのは外気との温度差で発生する「結露」と言われています。「結露」は壁や床に発生しやすいため、「結露」に接触しない荷物の置き方を意識しておくことも大切になってきます。

まず、荷物は、ぎゅうぎゅう詰めに入れるのではなく、壁から2~3㎝以上離してから収納することで通気性が良くなります。
次に、棚やスノコを利用するなど、荷物を床に直置きしないようにしましょう。そうして、直接結露が発生した床と荷物が触れないようにするだけでもカビが発生するリスクを抑えることができます。また、スノコの場合、荷物と床の間を離すことができるため通気性を保つことができます。

  • 家電の保管方法に気を付ける

引っ越しやリフォーム時には大きな家電をトランクルームに収納したい場合もあると思います。その中でも水気を含む洗濯機、冷蔵庫の収納は注意が必要です。
クリーニングや水抜きを行うことはもちろんのこと、必ず十分に乾燥させてから収納するようにしましょう。少しでも水分が残っているとカビの発生の原因となるからです。また、収納している間も湿気を防ぐために洗濯機・冷蔵庫のフタは開けておくことをおすすめします。

最後に

今回は、「通気性を良くするトランクルームの収納方法」についていくつかご紹介致しました。
お客様の大切な荷物も収納する状態によってはカビが発生してしまう可能性があります。収納物は自己管理が原則のためカビから守るためにも、空調設備の確認や収納前・収納後の定期的な換気・メンテナンスが大切です。
これから、冬も明け、湿気が多くなってくる季節に入っていきます。お客様の生活をよりよくするためにも、今から対策を練ってみてはいかがでしょうか。

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