弊社では定期的にセミナーを主催し、全国各地域でトランクルームやレンタルコンテナなどを運営するセルフストレージ運営会社様との交流を深めています。今回のテーマは、「2015年セルフストレージビジネス市場動向・海外情報」
…硬いですね(-_-;)
端的にまとめますと、先日東京都の品川にて開催されたSelf Storage Association Asia=アジアセルフストレージ協会が主催のセルフストレージに関するEXPO(後述)の報告をさせていただきました。
セミナー準備風景
2015年5月19日、赤坂某所。
今回は16社19名と、いつもより多くの方々に参加して頂くことが出来ました。有難い…!
そのため弊社の会議室に入りきらず、外部の会議室に場所を変更。
入口はこんな感じ↓
開始時間1時間前の会場↓
私の役目は会場設営のお手伝いです。
机と椅子をセットして、人数分のお水と資料を並べます。ペットボトルのラベルが正面に来るように向きを揃える・資料を机の縁と平行に置くといったどうでも良いことに腐心していると、もう1組目のお客様が…。
会場はすぐに満員に。
開始時間までの間、他の会社様同士がトランクルームの運営やレンタルコンテナの出店についてなど、意見交換をされている光景をあちこちでお見かけしました。
やはり皆様熱心です^^
14時。皆様お集まりになったところでいよいよスタートです。
SSAA主催アジアセルフストレージEXPOについてのご報告
SSAA、聞き慣れない名前だと思いますが、セルフストレージのオーナー・マネージャー・サプライヤーから成る組織のことです。
- 事業者・ステークホルダーに対して情報・教育・支援を提供する
- 市場の需要と業界の成長を促進する基盤を確立して、企業価値の向上をもたらす
この2つを目標に活動を行っています。
そんなSSAAが主催するのがアジアセルフストレージEXPO。セルフストレージ業界にとっては世界的に有名なイベントなのです。
今年(5/13~5/15)は日本で開催され、15ヶ国190名が参加(弊社からも2名参加しました!)。
世界各国の業界関係者が一堂に会し、最新の市場動向・今後の方向性や課題について2日間話し合いました。
このEXPOは海外の動向を把握し、同業他社様と情報を共有することで、業界そのものをより良くする絶好の機会だと言えます(…私見ですが)。
暗くて分かりづらいですが、左奥に立って話をしているのが弊社代表取締役の高野です↓
話題は日本の業界事情に。
海外に比べると、日本におけるセルフストレージ業界の認知度はまだまだ低め。
例えば屋内型トランクルームに限って言えば、市場規模は米国の100分の1だそうです。
また、シンガポールは100%が有人施設であるのに比べて、日本では未だに無人運営が多いのが現状です。
さらに、日本のトランクルームには、
「単価(一部屋あたりの料金)は高いのに、施設が小規模なのでトータルの利益は多くない」という特徴があります。
これだけ見ると良いことがないように思われますが^^;、そんなことはありません。
日本の1人あたりのトランクルーム平均利用期間は27.2ヶ月(約2年3ヶ月)とかなり長め。
つまり、1人のお客様が利用してくれる時に会社側にもたらされる売上げの期待値が海外と比較しても高いといえます。
だからこそ、お客様が魅かれるようなサービス(付加価値)を考えることが肝要なのではないか…というような内容でした。
因みにこれは海外のセルフストレージの写真↓
VALET SELF STORAGEについて
演者が代わりまして、話題は「VALET SELF STORAGEについて」。
…またもや「知らんがな!」とツッコミを入れたくなるような名前ですね。
これは、荷物をお客様の家まで取りに行くというサービスです。
以下は香港の某セルフストレージ会社の実例です↓
図式化しますと、
会社がお客様に無料で収納BOXを提供→お客様が荷物を中に詰める→会社側がBOXを回収してセルフストレージに収納
という流れになります。利用者がしなければならないのは荷物を詰める作業だけ、後は使いたい時に取り出せば良い。
保険料も無料だと言うのだから大したものです。
日本でもこのようなサービスが付加される日が来るのでしょうか。
グループワークの実施
話を聞くだけでは退屈されてしまうので、グループワークも行いました↓
参加された方々には3つのグループに分かれて頂き、話し合いながら表を完成して頂きました↓
サービスのご紹介
小休憩の後は弊社のサービス紹介。
弊社はトランクルームの家賃保証を行う会社であり、業界の60%の会社様にサービスをご利用頂いております。
また、家賃未払いの方に電話で督促をしたり、そのまま払えず契約解除になってしまった方の荷物を撤去する作業も担当しています(撤去費用もちゃんと保証に含まれています)。
下の写真は、荷物を撤去した後のすっきりしたお部屋です↓
荷物が入っている状態の写真はあまりにグロテスクなので載せられません(-_-;)
撤去作業は想像以上に大変な作業です。
とはいえこのような状態になるケースは全体の1割未満で、殆どの方がきっちりお家賃を支払って下さっています(念のため)。
最後に日本カバ株式会社という、様々なセキュリティ機器を製作されている会社様をお招きし、製品の紹介をして頂きました↓
紹介して頂いたのは、「Power Plex」というプッシュボタン錠。
電池不要で、ハンドルを上下するだけで蓄電出来る(自己発電型)仕様だそうです。
地球環境に優しく、且つ防犯にもなるという、とても興味深い製品でした。
さて。以上を以て全てのプログラムが終了。
約1ヶ月準備をしたわけですが、恙なく終えることが出来ました!
セミナーレポもこれにて終了。ご拝読ありがとうございましたm(__)m